留学生Kenkenのモンゴル通信

モンゴル困窮児童の生活・進学を支援するバイラルラ会現地派遣員で留学生のkenkenがモンゴルの今を熱くリポートします!
<< November 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< モンゴル通信第86信 | main | モンゴル通信 第88信 (最終総括号) >>

モンゴル通信第87信

0
    2015年 モンゴル通信第87信
    SMILY例年のとおり本年度進学学生支援の打ち合わせのためにウランバートルに舞い戻りました。日中の気温は日によって24、5度だったり、12度だったりと激しく変化していますが、朝の気温は5度前後と日々安定。いつもながらですが、市民が気温の変化に対応して衣服を変えていく様は神技に近いと感心します。街の中では近頃植樹が順調に行われて整備が進み、今は木々の若芽が青葉に変わろうとする季節。気の早い灌木グループは先を競って白や黄色の愛らしい花の開花を始めています。

     気が付いたのですが、街の中に溢れる車はほとんどがトヨタかと見まがうばかりで、かって多かった韓国車や結構健闘していたホンダは今や超弱小勢力。その間にベンツが割り込みつつあるというのが現状です。トヨタの中ではプリウスとランクルが圧倒的人気で、前者は燃費が良いのと、極寒の中でもエンジンが一発でかかること(寒いモンゴルではとても大切)、後者は堅牢で草原の走行に絶対的な信頼感があることが理由だそうです。特にプリウスの人気は凄まじく、ある人はトヨタの30%はこれではないかと言っていました。大部分が7、8年前程の中古ですが、年代によって性能に違いがあるらしく、細かく説明してくれるのは良いけれど当方はチンプンカンプン。いずれにしろ性能こそが車の生命だということが分かりました。

     もう一つ驚いたのは朝青龍事件以来モンゴル人の相撲熱が完全に吹き飛んで、だれも照の富士や逸ノ城の活躍を知りません。勢い込んで彼らに関する情報を仕込んでいったわが身は全くの空振り状態。結局騒いでいるのは日本人だけだということを知りました。そんな中で、コツコツと将来の関取を発掘し続ける白鵬のお父さんに日本人はもっと感謝すべきかもしれません。もし軟弱な日本の若者に活を入れることができないならば。

     バイラルラ通信No.16(14年6月)で数字を以てお伝えしたモンゴル経済のダウン傾向は15年に入ってその度合いをますます深めています。モンゴルが唯一頼る鉱物資源の世界的需要の減退と、政府が2013年に導入した鉱物資源開発に関する外資規制が外国資本の国外退避をもたらしたこと等が理由ですが、その影響は大きく、開発企業に付随する地場や外国系の小規模企業は軒並み倒産の危機に追い込まれています。人員カットは激しさを増しこの1月以来若者を中心に多くの人が職探しに必死です。しかし職はありません。そこで皆かってのように外国に職を求めています。日本に在住するモンゴル人の友人のところに親類が押し掛けてくる理由が、こちらに来て切実にわかりました。新聞が言う照の富士が必死に努力する理由の一つが、鉱業関係で倒産した父親を助けるためだとあるのも、納得できます。悪いことに国際収支の悪化は通貨トウグルクの下落を招き(13年の1ドル1500TG台が今や2000TGに迫る)、物価の高騰を加速させています。これは極端な例ですが、軍曹がいつも買う英字新聞「UBポスト」の値段が去年の750TGから今年の2000TGに跳ね上がっていました。誰が買うのか!売り子のおばちゃんも毎回数部しか仕入れていないようです。

     街でも外国人の姿がめっきり少なくなりました。軍曹が泊まっている地場の小規模ホテルは大型ホテルに比べて料金が安く欧米系のビジネスマンに人気があり毎年今の時期は混んでいるのですが、今年は全然。アムステルダムと言うこれまた欧米人に人気のあるコーヒーショップもがらがらでした。かってブームだった高層ビルの建築も途中で止まるケースが増えています。
    問題なのは当方の卒業生の就職への影響です。今年は4人の卒業生が出ますが、目下全員求職中、これはかって無かったことです。この状況は国立大学のような有名校の卒業生の一部にも当てはまることでしょう。我々にとっては、幼児のころから育てて、皆様のお力で学校に送り出した結果が、またストリートピープルを作り出すのでは全くやり切れません。

     しかし軍曹はモンゴルの将来に大いに希望を持っています。途上国は経済的発展を開始した初期の3、40年間にいくつかの景気の山谷を経験します。日本も4つか5つの景気循環を経て1975年以来先進国へと脱皮して行きました。その意味でモンゴルは2010−11年の山と14−15年の谷の最初の山谷を経験したに過ぎません。中止していたオユ・トルゴイ銅鉱山の開発もこの5月にようやく政府と外国企業との合意が成立し再開されることになりました。それに2017年には日本の資金・技術を用いて新しい国際空港が出来上がります。ユーラシアの中心に位置する新空港は極東、南アジア、中東、欧州を結ぶハブ空港、長距離路線の給油空港として機能し、雇用を創出し、観光を盛んにしてモンゴルの発展に寄与することは間違いありません。その過程で今は未熟ですが、国家経済の経営に関するスキルをモンゴル政府は身に着けていくことでしょう。モンゴルで暮らしてみて、遊牧民族が農耕民族と等しい能力を持ち、語学力、数学、科学技術への関心においてそれ以上の資質を持っていることは間違いないと確信しているからです。以上




    さくらんぼ Kenkenの携わっている「バイラルラ会」(バイラルラとはモンゴル語で『ありがとう』の意味)ってなに?と思われる方は、バイラルラ会HPをのぞいてみてね!→バイラルラ会HP http://bayarlalaa.comこちらをポチっと<(_ _)>
    「バイラルラ会」は、モンゴルの困窮児童の進学を支援し、将来の自立を促す活動をしています。支援の方法や活動内容などの詳細が掲載されていますので、ぜひご覧ください!


    あと『軍曹』とは猪突猛進型の性格のためいつからか呼ばれるようになったKenkenのあだ名ですのでびっくりしないでね!実際は知的好奇心旺盛なジェントルマン(紳士)ですから(笑〜)


    ブログランキングに参加しています!よろしかったら下のボタンをポチっと押して投票お願いします!

    にほんブログ村 海外生活ブログ モンゴル情報へ

    にほんブログ村 教育ブログへ


    にほんブログ村 その他生活ブログ NPO・NGOへにほんブログ村

    人気ブログランキングへ
     
     
    モンゴル通信 | permalink | comments(1) | trackbacks(0) | - | -

    この記事に対するコメント

    管理者の承認待ちコメントです。
    - | 2015/08/27 9:21 PM
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://mongol.bayarlalaa.com/trackback/1005003
    この記事に対するトラックバック